2008年 03月 11日
人の心を動かすには? |
先日、ある方から、シーザーミランの「さすらいのドッグトレーナー」の
DVDをお借りして見たのですが、興味深い内容でした。
シーザーミランは、アメリカで非常に知名度の高いドッグトレーナーとのこと。
昨年、NHK-BS2で放送していたと思うのですが、私は見れず。
シーザーミラン著作の本「あなたの犬は幸せですか」を読んだこともあり、
映像を見てみたかったので、機会を頂けて良かったです。
見た結果、かなり共感して見れた部分もあり、興味深かったです。
DVDを見ながら思ったのは、
やっぱり、「家族のあり方」が大事なんだよな~、、、ってこと。
家族が頑張らないと、犬は変わってくれない。
家族が変わらない限り、犬は変わらない。
「家族の心を動かすことができること。」
トレーナーのお仕事には、この要素が、とても大切なような気がします。
※もちろん、人側の心を動かすことだけでなく、
犬側の心も動かすことができないとなりませんけれど。
実は、ドッグトレーナーというお仕事は、犬対象のように思われがちですが、
それと同等、または、上回る比率で、人対象の仕事なのだということを、
「さすらいのドッグトレーナー」のDVDは、よく伝えているのではないかなと思います。
ちょっと話は変わりますが、
我が家で、愛犬のご飯をドライフードから手作り食に変えたいと言った時、
両親はドライフードのままで良いと言い、私は手作りに変えるべきと主張し
どちらとも折れず、結局、大喧嘩になった記憶があります。

「そういえば、そんなことも、やってたねえ。」
両親の主張はというと、市販のドライフードは、
ドッグフードの会社が犬に必要な栄養や、成分等を調べて作っているものだから、
良いもののはず。獣医さんもドライフード以外与えるなと言っているし、
ドライフードでも、それなりに元気に過ごしているから、
犬に手作りなんて、そんな贅沢させる必要ない。
手作りなんて、時間も手間もかかるから、毎日作るとなると大変。
それに、うちの犬は、下痢をしたら、なかなか治らない体質のだから、
もし、手作りにして、下痢になって、また入院することになったどうするのか!
という意見。
私自身、手作りに食ついて、興味を持っていたわけでもなく、
市販のドライフードを与えることに、何の疑問ももっていませんでした。
しかし、ペットフードについて本を読んだり、
専門の人達、獣医さん、専門でない人達、様々な人の話を聞いたり、
実際の手作り食で生活する犬達と、その成長を見せて頂く機会に恵まれ、
ペットの食事について学ぶ機会や時間を多く得ました。
結果、手作り食への不安よりも手作り食への期待の方が高まりました。
入手した情報を元に、両親の問いに答えつつ、納得してもらおうと思いましたが、
やはり、自分自身で試していないから、説得力に欠けていました。
その時の、悔しさは相当でした。
結局、口頭では、両親を納得させることはできませんでした。
私自身、また愛犬がお腹してしまったりしたら、どうしようという不安もありましたが、
それらの不安は、知識を増やしたことで、薄らぎました。
きちんと様子を見つつ、慎重に切り替えながら、
論より証拠ということで、半強制的に手作り食に切り替えた所、
それまで、食事をつまらなそうに食べていた愛犬が、
食事を、非常に美味しそうに食べるようになり、
毎年、年に2回ほど(春頃と秋頃)、訪れていた原因不明のひどい下痢は、
手作りに切り替えた年には、数日下痢したものの、入院するほどでもなく回復し、
その翌年には、下痢になりませんでした。
以来、3年ほど、お腹の調子もよく、ひどい下痢をすることもなく、
元気に安定して過ごしています。
結果的に、うちの犬には良いことだったと、今は認識しています。
大喧嘩も無駄じゃなかったわけで。
毎日のちょっとした手間と、(うちだと5分程度)の時間と、
食事にかかる費用はドライフードの時に比べたら多少増えたものの、
毎日美味しそうに食事を食べる愛犬の姿を見れて、
病院のお世話になる機会も、格段に減ったわけですから、
今となっては、両親も、手作り食に異論はないと思われます。
私を含め、家族の願いは一つなので、良い結果が得られたら、
その考えや行動は、すんなり定着するのだと実感しました。

大事な家族の一員。
愛犬のことを、家族それぞれが大事に思っているのに、
家族内での、愛犬をめぐっての、「意見対立」って、
どこの家庭でも、割と起こっているのではないのでしょうか?
一番難しいのは、身内の意識改革なのかもしれないと
以前も今も思う次第です。
言葉で伝えるのが難しい時、論より証拠を見せるのが、
やっぱり、一番なのかなあと思ったりします。
関係ないですが、本日より、愛犬が川遊びを始めたようです。
そんなこともまた、春の到来を感じさせます。

by scentline
| 2008-03-11 10:06
| ドッグトレーニング・コラム
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