2018年 01月 29日
災害時&犬の遺伝セミナーレポート(その1) |
2018/1/8(月・祝)に開催しました
災害時&犬の遺伝セミナーの感想レポート(その1)です。
まず、新庄動物病院の今本成樹先生により
午前中に2時間お話頂きました
「災害時にペットの命を守る為にできること」について。
災害時&犬の遺伝セミナーの感想レポート(その1)です。
まず、新庄動物病院の今本成樹先生により
午前中に2時間お話頂きました
「災害時にペットの命を守る為にできること」について。
今本先生は2011年3月、東日本大震災が起きた日、
ご家族で奥様のご実家がある茨城へと
向かわれている最中だったそうです。
地震が起きた時は、常磐線に乗って電車移動中で
地震が起きた時は、常磐線に乗って電車移動中で
電車はストップ。
止まった電車から降り、助け合いながら
線路を歩いて避難されたそうです。
その後、南相馬市長からの許可証を得て福島入りし
獣医師として現地で活動されたのですが、
その時にご自身が経験された事と、
その後、南相馬市長からの許可証を得て福島入りし
獣医師として現地で活動されたのですが、
その時にご自身が経験された事と、
その時、ご自身で撮影した写真を使いながら
当時を振り返り、その時意識していたことや、
気づかなかったこと、今後大事と感じる事を
気づかなかったこと、今後大事と感じる事を
少しの休憩を挟み、2時間ぴっちりお話頂きました。
今本先生が配布用に用意して下さった資料データは、
内容も多岐に渡り、52ページにも及びました。
多くの写真・動画・図説と引き込まれるお話で、
とてもわかりやすく解説して下さいました。

先生ご自身が撮影した写真は、獣医さんならではの
様々な考えの元で撮られたものでした。
倒壊した家屋の様子や、当時現地でのみ表示されていた
日々の放射能測定数値の表が貼られた立て看板、
家畜動物たちが置かれた状況、犬猫などのペット達、
非常に深刻なものでした。
参加者の方からため息も漏れていましたが、
皆さんしっかりと写真を見て、
皆さんしっかりと写真を見て、
説明に耳を傾けていらっしゃいました。
ままならなくなってしまった時、
動物達は、非常に過酷で悲惨な状況に
動物達は、非常に過酷で悲惨な状況に
置かれてしまったことを改めて痛感しました。
家族がいなくなって放浪するペット達、
怪我をしている状態であっても、
怪我をしている状態であっても、
処置してやることもできなかったり。
人気のなくなった街では、たまに通る車が
かなりのスピード出す事から、
車道では、猫が沢山轢かれていたようです。
柵から運良く逃げ出して、
食料にありつけた豚達もいたそうですが、
移動させることもできず、世話もされず、
柵の中で、餓死した家畜動物達の姿は特に悲惨でした。
そんな状況から今本先生は家畜動物の命を助ける為、
計画的に馬や豚の守る為に必要な理由と手順を踏み
行動に移された結果、様々な条件の下で
柵の中で、餓死した家畜動物達の姿は特に悲惨でした。
そんな状況から今本先生は家畜動物の命を助ける為、
計画的に馬や豚の守る為に必要な理由と手順を踏み
行動に移された結果、様々な条件の下で
区域外に家畜動物を移動することが
認められる例を作ったそうです。
未曾有の事態の最中において、その計画を実行に移し、
実現されたことは改めて凄いことだと思いましたし、
一つのモデルケースを作ったことで、
未曾有の事態の最中において、その計画を実行に移し、
実現されたことは改めて凄いことだと思いましたし、
一つのモデルケースを作ったことで、
風穴が空いたこともあったそうです。
今本先生が獣医師であったからこそ、
今本先生が獣医師であったからこそ、
実現できた事だと思いますし、災害時において、
獣医師が担う役割は非常に多岐に渡る上に、
大きなものであることが分かりました。
大きなものであることが分かりました。
「災害時に備えておくこと」であり
災害時に考えるべき事の優先順位を
災害時に考えるべき事の優先順位を
日頃から意識しておくことだそうです。
確認するべきことの順番、用意しておく物資、
確認するべきことの順番、用意しておく物資、
最悪を想定した行動と考え方、
シュミレーションなど。具体的にお話下さいました。
いざという時になってから、
シュミレーションなど。具体的にお話下さいました。
いざという時になってから、
初めて冷静に考えるということは不可能。
だからこそ、平常時に最悪の事態を
だからこそ、平常時に最悪の事態を
想定して考えておくべきことなのだと、
今本先生のお話を聞いて改めて感じました。
そして、ペットと暮らす私達は、
今本先生のお話を聞いて改めて感じました。
そして、ペットと暮らす私達は、
同行避難と同伴避難について更に準備し、
考えておかなければならないことがあります。
アメリカでのハリケーン「カトリーナ」における
アメリカでのハリケーン「カトリーナ」における
動物救済の例などを紹介頂きつつ、
最悪の事態の際にペットと一緒に避難できるように、
または、ペットが避難所に行った後、
または、ペットが避難所に行った後、
どのように過ごす形になるのか
その為に、日頃しておくべき必須事項や、
その為に、日頃しておくべき必須事項や、
ペットがシェルター管理になった際の問題点、
ボランティアとして関わる際の注意事項、
心理状態や心構えなどにもお話が及び
心理状態や心構えなどにもお話が及び
非常に参考になりました。
まずは、自分が暮らす地域の自治体が
まずは、自分が暮らす地域の自治体が
災害時への備えができているのか?
自分の住む自治体の状況を確認し、
避難環境の整備を促すなど提案していくことも大事であり、
どんな災害が起こりえるのか?誰と協力できるのか?
防災の為の知恵を絞る事や、アイデアを出すことも
自分の住む自治体の状況を確認し、
避難環境の整備を促すなど提案していくことも大事であり、
どんな災害が起こりえるのか?誰と協力できるのか?
防災の為の知恵を絞る事や、アイデアを出すことも
今からできる危機管理なのだと感じました。
防災対策で大切なのは優先順位であり、防災、
防災対策で大切なのは優先順位であり、防災、
危機管理こそがマナーであり究極のモラルである。
というメッセージが強く心に残りました。
そしてペットと暮らす人は、避難先で順応できるように、
日頃から意識してトレーニングしておくこと。
避難先において、一番困るのが
避難先において、一番困るのが
「うちの子は、、、」という主張だそうです。
そういった主張は、獣医さん達にとって
そういった主張は、獣医さん達にとって
非常にやっかいな問題だったそうです。
災害時の動物医療についてを知り、
災害時の動物医療についてを知り、
群管理になる場合のことも想定に入れて、
日頃からの衛生管理、ワクチン接種、
日頃からの衛生管理、ワクチン接種、
マイクロチップの挿入、
それらのことは、きちんとしておくこと、
それらのことは、きちんとしておくこと、
様々な状況になるべく対応できるように
準備しておくことが重要と感じたセミナーでした。
嬉しい事に、後日このセミナーを聴講下さった方より、
自分の住む地域に対して、アクションする為の
ご質問を頂きました。
何をすべきか考えて行動しようとする人が
何をすべきか考えて行動しようとする人が
一人でもいることで、新たに気づいたり改善されたり、
見直されたりすることもあると思います。
今本先生がセミナーを通じて
今本先生がセミナーを通じて
発信して下さったメッセージを、
色んな人達と色んな方向に
色んな人達と色んな方向に
広げて行けたら良いなと感じました。
私自身、動物愛護推進員としてボランティア登録しており
「災害時において、国又は都道府県等が行う犬、
私自身、動物愛護推進員としてボランティア登録しており
「災害時において、国又は都道府県等が行う犬、
猫等の動物の避難、保護等に関する施策に
必要な協力をすること。」
を法律上でお願いされている立場ですので、
万が一の際に活かせたらと思いましたし、
各地で動物愛護推進員をされている方にも是非、
聞いて頂きたい内容だったなと思いました。
を法律上でお願いされている立場ですので、
万が一の際に活かせたらと思いましたし、
各地で動物愛護推進員をされている方にも是非、
聞いて頂きたい内容だったなと思いました。
についての感想レポートでした。
次は、災害時&犬の遺伝セミナーレポート(その2)で
午後の犬の遺伝についてのお話についてUPします。
by scentline
| 2018-01-29 23:33
| コラボ企画