2008年 06月 26日
初めての猫カフェ&「犬」に教える時 |
ある日、仕事の合間に時間ができたので、
「猫カフェ」に行ってみることにしました。
ドッグカフェは、経験豊富になってきましたが、キャットカフェは未経験。
私は猫種だと、ノルウェージャン・フォレストキャットや
メインクーンが(見た目的に)好きなのですが、
その猫カフェは、一つの猫種のキャッテリー(犬でいうとブリーダー)も
なさっているようだったので、好きな猫種を見れる&猫カフェに行ける&
かなりのこだわりを持って、キャッテリーやってる方って
どんな方なんだろう?と思いつつ。そこに行ってみることに。
たまに違う種の動物と触れ合うと、新鮮に感じたり、
新しいことを見つけられたりするので、良い刺激にもなります。
最近、猫写真ブームもありますし、
キャットカフェは話題にもなっており、雑誌等もよく見かけます。
実際、伺ったその日も、取材の人が来ていましたが、
取材の受け答えを、耳にすることができたので、色々と興味深い時間となりました。
「その種への思い入れ」だったり、「良いライフスタイルの提案」という言葉を聞いた時には、
犬でも、猫でも種類は違ってもなんだかすごく似ている部分が多いんだなと感じました。
初めてのキャットカフェは、予想していたカフェと違って、
猫の部屋に、遊びに行ったような感じでした。
当たり前ですが、猫って高い場所にもひょいっと飛び乗れるし、
天井付近にもいるので、常に地面付近にいる、「犬」に
慣れすぎた私には、なんともなれない感覚。
別室に、子猫が生まれていて、母猫が甲斐甲斐しく体をなめたり、
おしりを舐めたりして世話していてほほえましい光景が見れました。
頭の上にある、猫の足の裏を見ながら不思議な気分になりました。
カフェの方から頂いた猫用オヤツを与えてみると、
猫が食べるのですが、おそるおそる。って感じで食べてました。
ざらざらした舌の触感。前足を使って、私の手ごと自分の方に引き寄せてみたり。
一番違うと感じたのが、誰がいようと「寝る」ということでした。
さすが、寝る子の「ねこ」。
一旦、寝だしたらそのまま皆寝てしまったので、
「どうぞ、おかまいなく」状態。
ただただ、見ている時間がほとんどでしたが、
これなら、手間要らずなはずだ~!!!と
やっぱり、違いにびっくりしたのでした。
室内は、猫独特の臭いがそれほど気にならなかったので、
その理由を聞いたら、猫は体臭が少ないことと、
空気清浄機は置いておらず、
「珪藻土」の壁が、匂いを吸収してくれるのだそうです。
室内にあるのは、扇風機とエアコンのみということでした。
臭いが気にならなかったのは、なかなかすごいことだな。と思いました。
快適に過ごせるような工夫が、色々となされているのでした。
以前、ムツゴロウ動物王国の番組で見たのですが、
犬と猫との明らかな違いとして、ある実験をしていました。
テーブルの上のオヤツに興味を持った犬に対して、
近寄って取ろうとした犬に対し、
「ダメ!」と大声で言ったら、
その後は、よだれをたらしながらでも、
犬は、じっと、オヤツをもらえるのを待っていました。
同じことを、猫で実験したら、
「ダメ!」と大声で伝えると、やめて、その場を少し離れるものの、
すぐまた、取ろうとして手を伸ばし、トライすることを、何度も繰り返していました。
猫の場合、行動をやめさせようと思ったら、
その時、自分にとって不快なことが起こることの繰り返しがないと、
なかなかその行動をやめない。といった風な解説だったように覚えていました。
うろ覚えですが、なるほど。それが犬と猫の違いなのか~なんて、
思いながら見ていました。
猫に芸を教えるのも、なかなか難しいらしく、
同じ番組で、海外ロケの映像で沢山のギャラリーの前で、
おもちゃのピアノを鳴らしたり、台の上に、2足で立ち上がって並んだり、
綱渡りしたり、火のついた輪をジャンプしてくぐったり、
犬のように、沢山の技ができる、猫を紹介していた時に、
「すごいですね!」と、ムツゴロウさんが、感心していたこともあって、
猫に沢山の技や、何かを教えるのは、難しいことなんだろうな~と、漠然と思っていました。
猫カフェのオーナーさんに、
「猫に教えるのって、難しいんですよね。」と聞いてみました。
すると、
「犬と一緒で、クリッカーを使ったりして、褒めて教えてあげれば覚えますよ。」
ということでした。
クリッカーを使ったトレーニングを、私は取り入れていないので、
体験として説明はできないのですが、
犬が良い行動をした直後に、「カコッ」と音のする、小さなグッズを鳴らし、
その直後に、報酬を与えることによって、音がする=正解
と伝える感じで、
指示を出す→犬が行動する→その行動が正解の時に音を鳴らす→ご褒美
という感じで、良い行動に対して、音で確実に、犬に何が正解なのかを伝えながら、
トレーニングする手法。
イルカ等のトレーニングに使用されていたこともあるようです。
猫やイルカと異なる点かもしれませんけれど、
犬の場合、「褒めてしつける。」ことだけだと、
どんなにがんばっても、思うように習得してくれないということも、
以前にも増して、最近身にしみて感じていることの一つ。
良い行動に対して、褒めて伸ばすことで、
スピーディーに覚え、変化することも沢山ありますけれど、
けれど、それだけでは足りない。
(特に、思うのは私が大好きなテリア種ですが、、、)
何が、どれくらい足りないのか、、、
何年か前の私がずっと抱き続けていた疑問、たどり着けなかった答えは、
やっぱりふとした時に、犬達が教えてくれるのでありがたいことです。
真剣に向き合っていたら、真剣に応えてくれるのが犬の良い所ですね。
いつも考えて、試行錯誤しなければならないし、
今まで、信じてきたことに、疑問を持たければならないこともあります。
壁にぶつかった時、辛く感じることもあるけれど、
犬達からの新しい課題だと思うと、
苦しみよりも、クリアできた時の喜びにつながることの方が大きく感じます。
できないことに対して、
「こういう性格だから。」と、諦めるのは簡単だけど、
犬達からの「諦めて欲しい。」という、単に一つのわがままに
過ぎなかったりすることも実は非常に多くて、
ちょっと諦めないで、しつこく手を替え品を替え、
褒めたり、叱ったりしながらやらせていると、
「ちぇ、できないと思わせたかったのに、諦めてくれなかったか。」という風に、
自分の気持ちを前面に出すことをやめて、
以前は、深刻にかつ頑なに「拒否」していたことも、
なんともあっさり出来るようになったりしてしまうので、
「ああ、無理なことだったり、理解してなかったり、出来ないんじゃなくて、
単にやりたくなかっただけか。」というケースが、ものすご~く多いです(笑)
深刻にとらえるべきポイント、
深刻にとらえてはならないポイントというのがあります。
間違えないように、見極める「目」を持ってくださいね!
諦めないということだけで、
自然と状況は、前に進んでいくものなんだな~と思います。
そして、ちゃんと向き合って、通り過ぎることで、
見えてくるものは、いっぱいあるんだな~と感じています。
「猫カフェ」に行ってみることにしました。
ドッグカフェは、経験豊富になってきましたが、キャットカフェは未経験。
私は猫種だと、ノルウェージャン・フォレストキャットや
メインクーンが(見た目的に)好きなのですが、
その猫カフェは、一つの猫種のキャッテリー(犬でいうとブリーダー)も
なさっているようだったので、好きな猫種を見れる&猫カフェに行ける&
かなりのこだわりを持って、キャッテリーやってる方って
どんな方なんだろう?と思いつつ。そこに行ってみることに。
たまに違う種の動物と触れ合うと、新鮮に感じたり、
新しいことを見つけられたりするので、良い刺激にもなります。
最近、猫写真ブームもありますし、
キャットカフェは話題にもなっており、雑誌等もよく見かけます。
実際、伺ったその日も、取材の人が来ていましたが、
取材の受け答えを、耳にすることができたので、色々と興味深い時間となりました。
「その種への思い入れ」だったり、「良いライフスタイルの提案」という言葉を聞いた時には、
犬でも、猫でも種類は違ってもなんだかすごく似ている部分が多いんだなと感じました。
初めてのキャットカフェは、予想していたカフェと違って、
猫の部屋に、遊びに行ったような感じでした。
当たり前ですが、猫って高い場所にもひょいっと飛び乗れるし、
天井付近にもいるので、常に地面付近にいる、「犬」に
慣れすぎた私には、なんともなれない感覚。
別室に、子猫が生まれていて、母猫が甲斐甲斐しく体をなめたり、
おしりを舐めたりして世話していてほほえましい光景が見れました。
頭の上にある、猫の足の裏を見ながら不思議な気分になりました。
カフェの方から頂いた猫用オヤツを与えてみると、
猫が食べるのですが、おそるおそる。って感じで食べてました。
ざらざらした舌の触感。前足を使って、私の手ごと自分の方に引き寄せてみたり。
一番違うと感じたのが、誰がいようと「寝る」ということでした。
さすが、寝る子の「ねこ」。
一旦、寝だしたらそのまま皆寝てしまったので、
「どうぞ、おかまいなく」状態。
ただただ、見ている時間がほとんどでしたが、
これなら、手間要らずなはずだ~!!!と
やっぱり、違いにびっくりしたのでした。
室内は、猫独特の臭いがそれほど気にならなかったので、
その理由を聞いたら、猫は体臭が少ないことと、
空気清浄機は置いておらず、
「珪藻土」の壁が、匂いを吸収してくれるのだそうです。
室内にあるのは、扇風機とエアコンのみということでした。
臭いが気にならなかったのは、なかなかすごいことだな。と思いました。
快適に過ごせるような工夫が、色々となされているのでした。
以前、ムツゴロウ動物王国の番組で見たのですが、
犬と猫との明らかな違いとして、ある実験をしていました。
テーブルの上のオヤツに興味を持った犬に対して、
近寄って取ろうとした犬に対し、
「ダメ!」と大声で言ったら、
その後は、よだれをたらしながらでも、
犬は、じっと、オヤツをもらえるのを待っていました。
同じことを、猫で実験したら、
「ダメ!」と大声で伝えると、やめて、その場を少し離れるものの、
すぐまた、取ろうとして手を伸ばし、トライすることを、何度も繰り返していました。
猫の場合、行動をやめさせようと思ったら、
その時、自分にとって不快なことが起こることの繰り返しがないと、
なかなかその行動をやめない。といった風な解説だったように覚えていました。
うろ覚えですが、なるほど。それが犬と猫の違いなのか~なんて、
思いながら見ていました。
猫に芸を教えるのも、なかなか難しいらしく、
同じ番組で、海外ロケの映像で沢山のギャラリーの前で、
おもちゃのピアノを鳴らしたり、台の上に、2足で立ち上がって並んだり、
綱渡りしたり、火のついた輪をジャンプしてくぐったり、
犬のように、沢山の技ができる、猫を紹介していた時に、
「すごいですね!」と、ムツゴロウさんが、感心していたこともあって、
猫に沢山の技や、何かを教えるのは、難しいことなんだろうな~と、漠然と思っていました。
猫カフェのオーナーさんに、
「猫に教えるのって、難しいんですよね。」と聞いてみました。
すると、
「犬と一緒で、クリッカーを使ったりして、褒めて教えてあげれば覚えますよ。」
ということでした。
クリッカーを使ったトレーニングを、私は取り入れていないので、
体験として説明はできないのですが、
犬が良い行動をした直後に、「カコッ」と音のする、小さなグッズを鳴らし、
その直後に、報酬を与えることによって、音がする=正解
と伝える感じで、
指示を出す→犬が行動する→その行動が正解の時に音を鳴らす→ご褒美
という感じで、良い行動に対して、音で確実に、犬に何が正解なのかを伝えながら、
トレーニングする手法。
イルカ等のトレーニングに使用されていたこともあるようです。
猫やイルカと異なる点かもしれませんけれど、
犬の場合、「褒めてしつける。」ことだけだと、
どんなにがんばっても、思うように習得してくれないということも、
以前にも増して、最近身にしみて感じていることの一つ。
良い行動に対して、褒めて伸ばすことで、
スピーディーに覚え、変化することも沢山ありますけれど、
けれど、それだけでは足りない。
(特に、思うのは私が大好きなテリア種ですが、、、)
何が、どれくらい足りないのか、、、
何年か前の私がずっと抱き続けていた疑問、たどり着けなかった答えは、
やっぱりふとした時に、犬達が教えてくれるのでありがたいことです。
真剣に向き合っていたら、真剣に応えてくれるのが犬の良い所ですね。
いつも考えて、試行錯誤しなければならないし、
今まで、信じてきたことに、疑問を持たければならないこともあります。
壁にぶつかった時、辛く感じることもあるけれど、
犬達からの新しい課題だと思うと、
苦しみよりも、クリアできた時の喜びにつながることの方が大きく感じます。
できないことに対して、
「こういう性格だから。」と、諦めるのは簡単だけど、
犬達からの「諦めて欲しい。」という、単に一つのわがままに
過ぎなかったりすることも実は非常に多くて、
ちょっと諦めないで、しつこく手を替え品を替え、
褒めたり、叱ったりしながらやらせていると、
「ちぇ、できないと思わせたかったのに、諦めてくれなかったか。」という風に、
自分の気持ちを前面に出すことをやめて、
以前は、深刻にかつ頑なに「拒否」していたことも、
なんともあっさり出来るようになったりしてしまうので、
「ああ、無理なことだったり、理解してなかったり、出来ないんじゃなくて、
単にやりたくなかっただけか。」というケースが、ものすご~く多いです(笑)
深刻にとらえるべきポイント、
深刻にとらえてはならないポイントというのがあります。
間違えないように、見極める「目」を持ってくださいね!
諦めないということだけで、
自然と状況は、前に進んでいくものなんだな~と思います。
そして、ちゃんと向き合って、通り過ぎることで、
見えてくるものは、いっぱいあるんだな~と感じています。
by scentline
| 2008-06-26 00:00
| ドッグトレーニング・コラム